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燃料コスト分解パネル: 世界市場 → 円建て → 燃料調達 → JEPX 卸価格

Insight #13 (FX 要因分解) の発展版。LNG / 原油 / 石炭の世界市場価格 → 円建て換算 → 国内燃料調達 → JEPX 東京の 4 層伝播を 1 ページに統合し、加法 3 要因分解で各層の寄与を可視化。北極星「日本のエネルギーと金融の引用インフラ」の燃料 × 為替 × 電力統合の象徴的 Insight。

4 層構造

[Layer 1] 世界市場            LNG-CIF / Brent / Dubai / WTI / 石炭 (au) $/MMBtu, $/bbl
   ↓ × USD/JPY (月平均)
[Layer 2] 円建て換算          円建て LNG / 円建て原油 / 円建て石炭 (円/MMBtu, 円/bbl)
   ↓ 国内卸への伝播 (5-8 ヶ月ラグ)
[Layer 3] 燃料調達 → JEPX 東京  JEPX 月次平均 (円/kWh)
   ↓ 加法 3 要因分解 (Δ(L×F) = ΔL·F₀ + L₀·ΔF + ΔL·ΔF)
[Layer 4] LNG 要因 / 円安要因 / 相乗効果  円/MMBtu (基準月 2020-12)

各層の寄与を同じページの上から下に並べることで、「電気代高騰の真因は LNG か、為替か、相乗効果か」を 1 画面で判断できる構造を実現。

KPI 4 枚

ピーク燃料 (LNG-CIF)
≈ 30
$/MMBtu (2022-08 前後、基準月比 5 倍)
ピーク為替 (USD/JPY)
≈ 151
円/$ (2022-10、基準月比 +45%)
円建て LNG × JEPX r
+0.75
月次ピーク (ラグ 5-6 ヶ月、Insight #12 と整合)
直近 12 ヶ月平均 JEPX
≈ 14
円/kWh (東京、2025-05〜2026-04、月次平均)

Layer 1: 世界市場 (ドル建て燃料)

世界の燃料市場は LNG (アジア向け CIF), 原油 3 指標 (Brent / Dubai / WTI), 石炭 (Newcastle, au) の 6 系列で表現される。アジア向け LNG-CIF はピーク 30 $/MMBtu (2022-08 前後)、Brent は 120 $/bbl 級まで上昇した。

Loading fuel-lng-jp-cif

LNG-CIF (日本到着価格、World Bank Pink Sheet)。2020-12 ≈ 6 $/MMBtu、2022-08 ≈ 30 $/MMBtu、2025-04 ≈ 11-13 $/MMBtu。Brent / Dubai / WTI の補完表示は Insight #14 Brent-lag#15 TTF-lag を参照。

Layer 2: 円建て換算 (USD/JPY 月平均で乗算)

円建て燃料 = ドル建て燃料 × USD/JPY 月中平均。為替が掛け算で効くため、ドル建てが横ばいでも円安だけで円建てが上昇する構造。

Loading fuel-lng-jp-cif × fx-usdjpy-monthly-avg

左軸: LNG-CIF (ドル建て)、右軸: USD/JPY 月中平均。2 軸時系列で「ドル建て LNG が下がっても円安で円建ては下がりにくい」局面 (2024-) を可視化。

Layer 3: 燃料調達 → JEPX 東京 (ラグ相関)

燃料が JEPX に伝播する時間構造。Insight #12 (LNG → JEPX) のピーク 5-6 ヶ月、Insight #14 (Brent → JEPX) の 7-8 ヶ月と階層的に並ぶ。

Loading lag correlation: fuel-lng-jp-cifjepx-spot-tokyo

ピーク相関 (赤バー) はラグ 5-6 ヶ月、r ≈ +0.65 〜 +0.75。燃料費調整制度 (Δt = 3-5 ヶ月) + 長期契約 + 在庫の 3 層が重なった結果。

Layer 4: 加法 3 要因分解 (LNG 要因 / 円安要因 / 相乗効果)

Δ(L × F) = ΔL · F₀ + L₀ · ΔF + ΔL · ΔF の加法分解で、円建て LNG の変動を「LNG 価格要因」「円安要因」「相乗効果」に分けて寄与を可視化。基準月 2020-12 (ウクライナ侵攻前)。

Decomposing fuel-lng-jp-cif × fx-usdjpy-monthly-avg (base 2020-12)…

ピーク (2022-08 前後) で LNG 要因 ≈ +2,500 円/MMBtu、円安要因 ≈ +200 円/MMBtu、相乗効果 ≈ +800 円/MMBtu、合計 +3,500 円/MMBtu。Insight #13 と同じ恒等式で保証 (vitest 3 ケース PASS)。

解釈: 4 層を縦に読む

Layer 1 → Layer 2 (為替の掛け算): ドル建て LNG が 5 倍に上がり、USD/JPY が +45% 円安に動いた結果、円建て LNG は 7-8 倍になった。為替が掛け算で効く構造の経済的重み。

Layer 2 → Layer 3 (5-6 ヶ月の伝播ラグ): 円建て燃料の動きは、燃料費調整制度 + 長期契約 + 在庫経由で 5-6 ヶ月遅れて JEPX に反映される。家計の電気料金にはさらに 2-3 ヶ月遅延が乗る。

Layer 3 → Layer 4 (LNG 主因 + 円安従因の構造): 加法分解で 2022-2023 年高騰の主因は LNG 価格上昇 (約 70%)、円安単独要因 (約 6%)、相乗効果 (約 24%) と分解できる。「円安主因」という言説は事実の半分しか捉えていない。

政策含意: 燃料輸入コスト抑制には 両方への対処が必要 — 国内資源開発・再エネ・原発再稼働 (LNG 単独要因) + 為替リスクヘッジ・長期契約 (為替要因)。北極星「エネルギーと金融の引用インフラ」は、この階層的構造を 1 ページで再構成できる引用可能な単一画面

注意点

ラグの混在: Layer 1-2 は同月、Layer 3-4 はラグ込み。実際の家計負担はさらに燃料費調整制度経由で 2-3 ヶ月遅延。本記事は「燃料コスト分解」を 4 層で見ているが、家計まで含めた 5 層構造は Phase B-A 以降の改善候補。

3 指標の差: Brent / Dubai / WTI は本記事では LNG-CIF を代表値として 1 系列のみ表示。3 指標比較は Insight #14 を参照。

石炭の扱い: 石炭 (au) は本パネルでは省略したが、火力発電のもう 1 つの主燃料。Insight #21 (火力 × LNG) で別途扱う。

加法 vs 対数分解: Δ(L × F) の加法分解は数学的恒等式だが、相乗効果を独立成分として扱うかは経済学的解釈の問題。対数分解 (Δln(L · F) = ΔlnL + ΔlnF) なら相乗効果を分離する必要なし。本記事は加法分解採用、対数分解切替は Phase B-A 以降の改善候補。

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出典


構成系列: fuel-lng-jp-cif + fx-usdjpy-monthly-avg + jepx-spot-tokyo / レンダラ: ChartLine + ChartDual + ChartLagBars + ChartDecomp の 4 層統合、基準月 2020-12 編集物著作権: EIC Data (CC BY 4.0) Week 1 Day 3 で MDX 化 (2026-05-13、マコト + タク、Insight #13 の発展版)

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License: CC BY 4.0 / accessed_at は自動補完
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