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需給調整市場

制度balancing-market

定義

Balancing Market。一般送配電事業者が周波数制御・需給バランス調整に必要な調整力(ΔkW)を、エリアを跨いで広域かつ公平に調達する全国共通市場。2021 年 4 月に三次調整力②から開設され、2024 年度に一次調整力・二次調整力①②・三次調整力①・複合商品まで全商品が出揃った。約定結果は一般社団法人 電力需給調整力取引所(EPRX)が年次の取りまとめ結果として公表する。JEPX スポット市場(kWh 価値)・容量市場(kW 価値の長期確保)と並ぶ日本電力の 3 大市場の一つで、本市場は「即時の調整力」という時間軸を担う。OCCTO(電力広域的運営推進機関) が広域運用の標準規格を策定、インバランス の解消手段、kW 価値 として取引、周波数制御 を実現する原資。

関連 Insight6

  • 需給調整市場 商品別 約定価格の構造 — 6 系列の年間平均落札単価で読む市場設計

    EPRX 年次取りまとめより、需給調整市場 6 商品 (一次・二次①②・三次①②・複合) の年間平均落札単価を可視化。FY2024 は 2.67〜3.30 円/ΔkW・30分の狭い帯に収まり、商品差は価格より調達不足率に現れる。蓄電池・VPP の上限価格付近の高値応札が市場構造を変えつつある

    電力需給調整市場EPRXΔkW周波数調整蓄電池
  • 三次調整力② × JEPX — 需給調整単価と卸価格・燃料の年次連動 (2021〜)

    需給調整市場で唯一 5 年取れる長期系列・三次調整力② (FY2021 2.58 → FY2022 3.49 → FY2023 1.46 → FY2024 3.30 → FY2025 上期 1.14 円/ΔkW・30分) と JEPX スポット価格・燃料価格の連動を年次粒度で可視化。EPRX 公表の相関係数は 0.80 → 0.70 → 0.37 と低下、燃料局面で連動し平時で乖離する構造を読み解く

    電力需給調整市場EPRX三次調整力JEPX燃料
  • 需給調整市場の電源種別別 落札単価 — 蓄電池・VPP の高値と揚水の基準線(FY2024〜)

    EPRX 年次取りまとめより、需給調整市場の電源種別別 (揚水 / 蓄電池 / VPP) 平均落札単価を商品別に対比。三次調整力② FY2024 で 揚水 0.72 / 蓄電池 109.43 / VPP 46.24 円/ΔkW・30分 という二極構造を可視化。ただし単価は volume-weighted でなく「約定時の単価水準」であり、市場全体の単価でも市場寄与でもない点を明示

    電力需給調整市場電源種別蓄電池VPP揚水ΔkW
  • 電力市場の3層:スポット・容量・需給調整の読み方

    日本の電力卸売には3つの市場がある。①JEPXスポット(電力量kWhを前日に取引)②容量市場(将来の供給力kWを約4年前に確保、OCCTO運営)③需給調整市場(リアルタイムの調整力)。取引するもの・価値の種類・時間軸が違う3市場の役割と読み方を、データと用語集リンク付きで整理する教材。

    電力JEPX容量市場需給調整方法論データリテラシー
  • 需給調整市場の読み方:5つの「調整力」と円/ΔkW・30分

    電気は需要と供給を秒〜分単位で一致させないと周波数が乱れる。その「調整力(ΔkW)」を売買するのが需給調整市場。一次〜三次②の5商品(応動速度で区分)、価格の単位(円/ΔkW・30分=kW価値、JEPXのkWhと別軸)、運営(送配電+EPRX)、EPRX年次データの読み方を整理する教材。電力市場の3層の深掘り編で、需給調整3データ記事の入口。

    電力需給調整市場ΔkW周波数調整方法論データリテラシー
  • インバランス料金の仕組み:計画と実績の「ズレ」はいくらで精算されるか

    電気は30分ごとの「計画」を提出し、実績とのズレ=インバランスを一般送配電事業者と事後精算する。料金は調整力のkWh価格をベースに全国一律で算定され、余剰・不足とも同一単価、需給ひっ迫時には高くなる(2022年度〜現行制度)。ペナルティではなくコストの事後負担という整理、スポット・調整力価格との関係、よくある3つの誤読を整理する教材。需給調整市場の読み方の続編。

    電力制度需給調整市場方法論データリテラシー