9 地点 × 36 ヶ月 降水量ヒートマップ:3 つの気象パターンの重ね合わせ
9 地点の月次降水量を 36 ヶ月分のヒートマップで可視化。北陸冬季 + 太平洋側梅雨 + 九州台風 の 3 パターンが地理的にモザイク状に重なる構造。電力市場への 3 つの伝達経路(水力ベースロード化 + 太陽光出力低下 + 冷房抑制)を可視化。
背景
降水量は単一の気象現象ではなく、3 つの異なるパターンの重ね合わせ:
- 北陸冬季豪雪 (12-2 月): 日本海側、雪として積もる
- 太平洋側梅雨 (6-7 月): 全国的に集中降雨
- 九州台風 + 線状降水帯 (8-9 月): 九州 + 四国で集中豪雨
ヒートマップで 9 地点 × 36 ヶ月を見ると、各パターンが位相を持って現れ、地理的偏在が一目で見える。
9 地点 × 36 ヶ月 降水量ヒートマップ
数値で見る(L-010 期間明示)
| 地点 | 年間降水量 | 主要パターン | |---|---|---| | 札幌 | 約 1,100 mm | 冬の降雪(雪換算)| | 仙台 | 約 1,200 mm | 夏 + 秋雨 | | 東京 | 約 1,500 mm | 梅雨 + 秋雨 + 台風余波 | | 名古屋 | 約 1,600 mm | 梅雨 + 台風 | | 大阪 | 約 1,300 mm | 梅雨中心 | | 広島 | 約 1,500 mm | 梅雨 + 台風 | | 高松 | 約 1,100 mm | 少雨地帯(瀬戸内海気候)| | 福岡 | 約 1,700 mm | 線状降水帯多発、年間最多級 | | 金沢 | 約 2,400 mm | 冬の降雪 + 夏の梅雨で年間最多 |
期間: 最近 36 ヶ月、月次降水量合計、9 地点気象官署
解釈
3 パターンの可視化:
- 北陸冬季(金沢、12-2 月): 赤い帯が冬期に集中、日本海側の特徴
- 梅雨期(全国、6-7 月): 9 地点すべてが薄赤、全国共通の集中
- 九州台風(福岡、8-9 月): 福岡が突発的に深紅、線状降水帯の刻印
電力市場への 3 経路:
| 経路 | 影響 | 担当 Insight | |---|---|---| | 水力ベースロード化 | 翌春の水力出力増 → 価格安定化 | #10 + #17| | 太陽光出力低下 | 雲・雨で太陽光発電量減 → 価格上昇圧力 | #3 + #18 | | 冷房需要抑制 | 雨天で気温低下 → 冷房需要減 → 価格低下圧力 | #18 |
少雨地帯の高松: 瀬戸内海の特徴で年間降水量が少ない。香川のうどん文化 + 早明浦ダムの水資源管理が地域生活と密接。電力需要には太陽光大量導入の余地あり。
福岡の線状降水帯: 2020 + 2023 年豪雨で福岡が深紅、気候変動の進行と関連。長期的には九州エリアの太陽光発電の振幅増加リスク。
降水量と積雪量の関係: 金沢の年間降水量 2,400 mm のうち、冬期は雪として一時的に地表に固定される。同じ「降水量」でも電力供給への伝達経路が雨と雪で異なる(積雪は Insight #28 で扱う)。
注意点
- 月次降水量は気象官署の実測、地点周辺のダム流域降水量とは別
- 36 ヶ月では気候変動の長期トレンドは見えにくい
- 月次合計のため、極端な日次豪雨(線状降水帯)は集約で緩和される
関連 Insight
- 金沢降水量 × 北陸 JEPX → 水力ベースロードへの貢献(#17)
- 福岡降水量 × 九州 JEPX → 太陽光低下効果(#18)
- 9 地点 × 積雪ヒートマップ → 雪国 vs 無雪地帯(#28)
- 9 地点 × 日照ヒートマップ → 太陽光ポテンシャル(#26)
出典
- 気象庁 過去の気象データ(9 地点、降水量、CC BY 4.0)
- 当データはエネルギー情報センター運営 eic-data-pipeline が毎朝 8:00 JST に自動更新
構成系列: jma-precip-\{hokkaido,tohoku,tokyo,chubu,kansai,chugoku,shikoku,kyushu,hokuriku\}(9 地点並行 fetch)/レンダラ: ChartHeatmap
編集物著作権: EIC Data (CC BY 4.0)
Phase B-A Day 10 で MDX 化(2026-05-07、リン)
📋 引用形式コピー
License: CC BY 4.0 / accessed_at は自動補完@misc{eic-data-precip-9-region-heatmap,
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