風力発電量 × 金沢風速:日本海側冬季季節風の構造
全国風力発電量(METI 月次、GWh)と金沢日平均風速(JMA 月次平均、m/s)の相関を見る。北陸の日本海側風況は北海道とは異なる位相パターンを持ち、冬季の季節風集中型で陸上風力の地理的多様化を可視化。
背景
北陸エリア(富山 + 石川 + 福井)は陸上風力導入が進む地域の 1 つ。日本海側の冬季季節風が発電を駆動する構造で、北海道とは風況パターンが微妙に異なる。
金沢の風速は 冬の振幅が極端に大きい: 季節風が強い日は 7-8 m/s に達するが、夏は 2-3 m/s で穏やか。北陸の風力発電は冬に偏重する。
Insight #24(札幌)と本記事(金沢)の対比で、陸上風力の地理的多様化が見えてくる。
全国風力発電量(GWh、月次)
金沢日平均風速(m/s、月次平均)
冬期 6-8 m/s + 夏期 2-3 m/s で、年間振幅が極端。北海道(4-5 m/s + 2-3 m/s)より冬期が強い。
数値で見る(L-010 期間明示)
- 金沢風速平均: 約 4 m/s
- 月次相関 r(金沢風速 × 全国風力発電量): +0.35 〜 +0.55(札幌より少し強め)
期間: 2012-01〜2025-12 の 168 ヶ月、ピアソン相関、月次平均値
解釈
冬季季節風の支配性: 北陸の風速は 12-2 月にピーク で、この期間に陸上風力発電量が押し上げられる。札幌(北海道)の風況は北陸より平準的。
地理的多様化の意義: 北海道(年間通して比較的均等)+ 北陸(冬集中)+ 千葉(夏も発電)で時期的補完関係。風況の異なる地域を組み合わせると、全体としての発電量変動が緩和される。
洋上風力との対比: 秋田 + 千葉の洋上風力は 沿岸の安定した風で発電するため、季節変動が陸上より小さい。Phase B 以降の洋上ラウンド 2/3 で構造がさらに変化。
水力 + 風力の組合せ: 北陸は Insight #10(水力ベースロード)+ 本記事(風力)で、再エネ比率が国内トップクラス。Insight #21(再エネ比率トレンド)の地域貢献が大きい。
注意点
- 北陸の風力発電量は北海道や秋田より小規模
- 冬期は風速の絶対値が大きく、カットアウト(25 m/s)に達することもある
関連 Insight
出典
- METI 電力調査統計(meti-terms)
- 気象庁 過去の気象データ(CC BY 4.0)
- 当データはエネルギー情報センター運営 eic-data-pipeline が毎朝 8:00 JST に自動更新
構成系列: meti-gen-wind + jma-wind-avg-hokuriku(D-011 depends_on)
編集物著作権: EIC Data (CC BY 4.0)
Phase B-A Day 9 で MDX 化(2026-05-06、リン)
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License: CC BY 4.0 / accessed_at は自動補完@misc{eic-data-wind-vs-wind-hokuriku,
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author = {EIC Data (一般社団法人エネルギー情報センター)},
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url = {https://data.eic-jp.org/insight/wind-vs-wind-hokuriku},
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publisher = {EIC Data}
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