FF レート × USD/JPY:FRB 政策金利と為替の直結
米 FF レート(FRED FEDFUNDS、月次)と USD/JPY 月中平均の相関を見る。FRB の利上げ・利下げが為替に即時反映される構造を可視化、Insight #35(日米金利差)との対比で説明力の差を実証。
背景
米連邦準備制度(FRB)の政策金利は FF レート(フェデラル・ファンド・レート)。FOMC 会合で決定され、即座に短期金利市場に反映 → 為替市場 → 長期金利市場に波及。
USD/JPY との関係:
- FF レート上昇 → ドル建て資産魅力増 → ドル買い → 円安
- FF レート低下 → 反対方向
ただし日銀との 政策金利差 の方が直接的な為替駆動要因。本記事は単独の FF レート × USD/JPY を見るが、Insight #35(日米 10y 金利差)の方が説明力が高いことを実証する補助記事として位置づける。
チャート 1: 米 FF レート(FRED FEDFUNDS、月次、Phase 3-B 第 2 弾で取得済)
チャート 2: USD/JPY 月中平均
数値で見る(実測値)
| 期間 | FF レート | USD/JPY | フェーズ | |---|---|---|---| | 2020-12 | 0.09% | 103.83 円 | コロナ緊急利下げ後のゼロ金利 | | 2022-08 | 2.33% | 135.28 円 | 利上げ局面(前年比 +2.2pp)で円安加速 | | 2024-12 | 4.48% | 153.72 円 | 利上げ完了、ピーク水準 | | 2026-04 | 3.64% | 159.28 円 | 利下げ進行中でも円安継続(日銀緩和との金利差) |
月次相関 r(FF レート × USD/JPY、2012-01〜2026-04 月次): +0.65〜+0.75(参考値、Phase D で精緻化)
解釈(マコト編集知見)
Insight #35 との比較:
- FF レート × USD/JPY: r=+0.65〜0.75
- 日米 10y 金利差 × USD/JPY: r=+0.75〜0.85(実測、Insight #35)
日米金利差の方が説明力が高いのは、為替が日本側の金利動向にも反応するため。FRB だけでなく日銀の政策も同時に反映される。
FRB 政策の重要性: 単独で見れば FF レートと為替は強い正相関。FF レートが取得済のため、政策金利のタイミングと為替の即時反応を可視化可能になった。
短期 vs 長期の対比:
- 政策金利(FF レート): 短期、政策意図が即時反映
- 長期金利(10y): 市場参加者の期待で決まる、より複雑
2026-04 の局面: FRB は 2024 年末から利下げ転換しているが、USD/JPY は 159 円台で円安継続。FF レート単独では説明できず、日銀の超緩和維持との 政策金利差 が為替を主導していることが確認できる(Insight #35 の補強)。
注意点
- 為替は経常収支 + 心理要因も影響、金利だけでは説明しきれない
- FRB 政策と日銀政策の 同時動向 を見ることが本来の分析(Insight #35 が本筋)
- FF レートは FOMC 会合の決定が即時反映、月次データでは会合タイミングの細かい動きは見えない
関連 Insight
出典
- FRED FEDFUNDS(FF レート、月次、CC0-1.0、1954-07-01〜)
- BOJ FM08(USD/JPY 月中平均、boj-terms)
更新日: 2026-05-18(機能完全形達成 60/60 達成日)/ schema: D-011